2015年度 環境技術地域研修(能登合宿)

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2015年4月1日から4月6日の6日間、2014年10月期生と2015年4月期生による環境技術地域研修(通称:能登合宿)が行われました。

能登合宿1日目は志賀原子力発電所や風力発電所、太陽光発電所へ見学に訪れました。そこでは原子力発電の仕組みや志賀原発で行われている海岸風景を守る対策、福島第一原発を受けて行われた事故防止対策などを学びました。

風力発電所の風車は非常に大きく、それが何台も立ち並ぶ風景は圧巻でした。大規模な太陽光発電施設も隣接しており、日本における電力供給システムの変化を感じました。

2日目は能登少年自然の家の周辺地域でフィールドワークを行いました。世界農業遺産に選ばれた能登の里山里海といった自然と、人間の生活とが調和した空間を、豊かな自然風景やそこに暮らす人々の農作業の風景から直に感じることができるよい経験でした。また、フィールドワークの後に行われた特別講演では、能登半島における里山里海としての自然との調和した生活を学びました。

3日目は白米の千枚田、能登の朝市、珠洲市のバイオマスメタン発酵施設を訪問しました。海に面した千枚田は雄大で美しく、人々の知恵や工夫を感じられる素晴らしいものでした。また、珠洲市における下水汚泥を用いたバイオマスメタン発酵の取り組みは、廃棄物を減らして環境負荷を低減させるもので、これからの持続可能な循環型社会を築いていくうえで重要な取り組みだと感じました。

4日目・5日目は3日間の見学やフィールドワークなどを通して見つけた、能登半島における環境問題を各グループごとにひとつピックアップし、その問題の社会的背景や解決策などについてディスカッションし、プレゼンテーションを行いました。

ディスカッションでは、文化や社会的背景の異なる人たちの意見に対し疑問を感じることもありましたが、自分にはない、そういった意見や主張があるのだという“気づき”を得ることができ、それらを受け入れて話し合いを進めることの難しさなどを感じることが出来ました。

今回の合宿は、全て英語で行われ、英語の不得手な自分には多少つらいこともありましたが、文法等が間違えていても、ジェスチャーなどを使って積極的に話していけば、相手に自分の考えを伝えることができるのだと学びました。

この合宿を通して学んだことは、これからエンジニアとして活躍する上で役に立つものであったと思いますし、非常に有意義な経験を得ることができたと感じています。(環境デザイン学 M1 末永)DSC00810DSC00726