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自然科学研究科概要

概要と沿革

概 要

 理学及び工学の基礎及び応用に係る自然科学系分野において,設立理念の「独立性」,「総合性」,「学際性」及び「地域性」に基づき,既存の学問領域の区分を越えた横断的な新しい学問分野の教育・研究を実践しています。5年の博士課程とし,前期2年の課程(博士前期課程)及び後期3年の課程(博士後期課程)に区分していますが,5年一貫の教育を可能とするカリキュラムを編成しています。
 令和4年度に博士前期課程を,令和6年度に博士後期課程を,学士課程である理工学域(7学類)に対応する数物科学専攻,物質化学専攻,機械科学専攻,フロンティア工学専攻,電子情報通信学専攻,地球社会基盤学専攻及び生命理工学専攻に改組しました。また,「イノベータ型博士人材」を養成する5年一貫型のサステナブル理工学プログラムを,令和4年度に設置しました(詳細は下記を参照)。

博士前期・後期課程

●数物科学専攻
数学,物理学及び計算科学の三つのコースを用意し,自然科学の基礎的な諸問題を本質的なレベルで理論的又は実験的に解明することができる能力を養います。多様な現象の解決能力を備えた職業人や教育界で活躍出来る幅広い人材を養成します。


●物質化学専攻
化学を基盤とする研究者・技術者・教育者となるために必要な,より高度な化学の専門知識や研究手法および学際性を身につけ,グローバル化する社会や地域社会を積極的にリードできる課題探究能力,自己表現力,コミュニケーション能力を備えた人材を養成するために,分野横断的,高度専門的階層化カリキュラムを設計しています。


●機械科学専攻
機械工学分野における専門性を深化させるとともに,学際的な課題や技術革新に対応できる専門知識と俯瞰力・総合化力を醸成し,高い倫理観と国際性のもと,未来を見据えた機械科学の探求によって人類社会の持続的発展に貢献できる専門性の高い技術者を育成します。


●フロンティア工学専攻
工学の各分野における専門性を深化させるとともに,これらを融合して未来社会で必要とされる課題やイノベーションに対応できる専門知識と俯瞰力・総合化力を醸成し,高い倫理観と国際性のもと,人類社会の持続的発展に貢献できる技術者・研究者を育成します。


●電子情報通信学専攻
創造力豊かで,新分野開拓にも意欲を持ち,自立心と統率力,国際性を備えた,電気電子工学,情報通信工学分野の研究者や技術者の育成を目指します。また,最新の情報技術からグローバルなエネルギー対策や環境問題まで,専門性に加えて総合的・学際的な課題に取り組むことができる人材を育成します。


●地球社会基盤学専攻
明確な倫理観と論理的思考のもと,地球惑星科学・環境科学や環境工学,土木工学,防災工学,都市工学に関わる俯瞰的で幅広い基礎知識と特化した専門知識を有し,地域からグローバルまでさまざまな局面において,社会をリードする研究者・技術者・教育者を養成します。


●生命理工学専攻
豊かで持続可能な自然環境ならびに自然と調和のとれた人間社会を実現するため,生命と生命現象の謎に挑戦する生命科学,海洋及び陸水圏の様々な生物種を対象として生理・生態を学び食料生産へと繋げる海洋生物資源科学と,生物学を工学的発想で人間社会に適用するバイオ工学の各分野で,研究に必要な専門知識と実践的スキル,国際社会で活躍できるプレゼンテーション・コミュニケーション能力,柔軟な課題設定・解決能力とプラン実践能力を身につけ,豊かな人間性と独創性を備えた人材を育成します。

沿革

■昭和60年4月 薬学研究科生命科学専攻(後期3年の課程のみの博士課程)設置
■昭和61年4月 理学研究科物質科学専攻(同上)設置
■昭和62年4月 自然科学研究科(同上)設置 (物質科学専攻,生命科学専攻及びシステム科学専攻)
〔理学研究科物質科学専攻及び薬学研究科生命科学専攻は,自然科学研究科へ振替〕
■平成7年4月 自然科学研究科地球環境科学専攻設置
■平成9年4月 自然科学研究科改組(区分制博士課程に)
博士前期課程(9専攻)設置
博士後期課程に数理情報科学専攻を新設
自然科学研究科事務室を設置(学内措置)
■平成10年4月 自然科学研究科改組(博士後期課程の物質科学専攻,生命科学専攻及びシステム科学専攻を物質構造科学専攻,機能開発科学専攻,生命科学専攻及びシステム創成科学専攻に改組)
■平成12年4月 自然科学研究科事務部の設置
■平成13年4月 連携講座の開設 (博士後期課程の地球環境科学専攻及び博士前期課程の環境基盤工学専攻)
■平成14年4月 連携講座の開設 (博士後期課程の物質構造科学専攻、システム創成科学専攻及び博士前期課程の物質化学専攻、機械科学専攻)
■平成15年9月 連携講座の開設(学内措置)
(博士後期課程の機能開発科学専攻及び博士前期課程の物質工学専攻)
■平成16年4月 自然科学研究科の部局化(自然科学研究科の専任教員の他,理学部,薬学部,工学部の全教員が自然科学研究科所属。博士前期課程11専攻,博士後期課程6専攻に改組)
■平成18年4月 自然科学研究科の事務は角間南地区事務部が担当
■平成20年4月 3学域16学類発足(理学部・工学部が理工学域へ,薬学部が医薬保健学域へ)
■平成22年4月 博士前期課程の生命薬学専攻及び医療薬学専攻を医学系研究科博士前期課程創薬科学専攻に改組
連携講座の開設(博士後期課程の環境科学専攻及び博士前期課程の地球環境学専攻)
■平成23年4月 連携講座の開設(博士後期課程のシステム創成科学専攻及び博士前期課程の機能機械科学専攻,人間・機械科学専攻)
■平成23年10月 連携講座の開設(博士後期課程の電子情報科学専攻)
■平成24年4月 自然科学研究科改組(博士前期課程の数物科学専攻,電子情報工学専攻,機能機械科学専攻,人間・機械科学専攻,物質化学専攻,物質工学専攻,地球環境学専攻,社会基盤工学専攻及び生物科学専攻を数物科学専攻,物質化学専攻,機械科学専攻,電子情報科学専攻,環境デザイン学専攻及び自然システム学専攻に改組)
医薬保健学総合研究科発足(薬学系教員が,医薬保健総合研究科へ)
連携講座の開設(博士後期課程の電子情報科学専攻,システム創成科学専攻)
自然科学研究科の事務は理工系事務部が担当
■平成26年4月 自然科学研究科改組(博士後期課程を数物科学専攻,物質化学専攻,機械科学専攻,電子情報科学専攻,環境デザイン学専攻,自然システム学専攻に改組)
■令和4年4月 自然科学研究科改組(博士前期課程を数物科学専攻,物質化学専攻,機械科学専攻,フロンティア工学専攻,電子情報通信学専攻,地球社会基盤学専攻,生命理工学専攻の7専攻に改組)
■令和6年4月 自然科学研究科改組(博士後期課程を数物科学専攻,物質化学専攻,機械科学専攻,フロンティア工学専攻,電子情報通信学専攻,地球社会基盤学専攻,生命理工学専攻の7専攻に改組)

歴代研究科長

■青 野 茂 行(昭和62年4月1日〜平成元年3月31日)
■五 味 保 男(平成元年4月1日〜平成3年3月31日)
■杉 田 忠 彰(平成3年4月1日〜平成5年3月31日)
■木 村   實(平成5年4月1日〜平成7年3月31日)
■清 水 立 生(平成7年4月1日〜平成9年3月31日)
■花 岡 美代次(平成9年4月1日〜平成11年3月31日)
■尾 田 十 八(平成11年4月1日〜平成15年3月31日)
■樋 渡 保 秋(平成15年4月1日〜平成17年3月31日)
■辻     彰(平成17年4月1日〜平成19年3月31日)
■石 田   啓(平成19年4月1日〜平成21年3月31日)
■福 森 義 宏(平成21年4月1日〜平成24年3月31日)
■加 納 重 義(平成24年4月1日〜平成26年3月31日)
■青 木 健 一(平成26年4月1日〜平成28年3月31日)
■上 杉 喜 彦(平成28年4月1日〜平成30年3月31日)
■森 本 章 治(平成30年4月1日〜令和2年3月31日)
■松 本 宏 一(令和2年4月1日〜令和4年3月31日)
■飯 山 宏 一(令和4年4月1日〜令和6年3月31日)
■瀬 戸 章 文(令和6年4月1日〜)