社会人学生の受入れ
産業構造の変化や雇用の急速な流動化を背景に伴い,一度社会へ出たあと,最新かつ高度な知識・技術を身につける,また,継続的に新しい知見や技術を取り入れることを求められています。一方で,急激なグローバリゼーションにより,様々な企業で国際的に活躍する技術者が必要となっています。しかし,海外で科学者・技術者として展開していくためには,博士号が必要な場合が多くあります。
自然科学研究科では,社会人学生でも学びやすいように,次のような制度を設けており,平成24年5月1日現在,博士後期課程全体の43%にあたる,132人の社会人学生が在籍しています。
社会人14条特例の適用
大学院の課程においては、教育上特別の必要があると認められる場合には、夜間その他特定の時間又は時期において授業又は研究指導を行う等の適当な方法により教育を行うことができる制度です。現在、社会人学生のほとんどの方がこの制度を利用して課程を修了しています。
早期修了制度
社会人としてのこれまでの業績を活かし,博士の学位を取得する場合,あるいは,入学後に優れた成績を収めた場合,早期修了することができます。博士前期課程,博士後期課程ともそれぞれ最短1年で修了することが可能です。
長期履修制度
普段の仕事の都合などで通常の修業年限で修了できない学生のために,長期履修制度を設けています。例えば,博士後期課程では6年までの長期履修が認められます。授業料は,入学時に許可された場合,通常3年で納める金額を長期履修期間として認められた期間に応じて均分して支払うことになります。
社会人特別選抜試験の実施
現在,会社等に在職し,入学後も引き続きその職に就きながら入学する場合,通常の一般選抜ではなく,これまでの社会人としての実務の経験などを口述する,「社会人特別選抜」試験で入学することが出来ます。