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先端的研究

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人工衛星搭載用インテリジェント電波受信装置の開発

電子情報科学専攻 笠原 禎也

 「かぐや」は,宇宙航空研究開発機構(JAXA)を中心に国内の研究者・技術者の協力で実現したアポロ計画以来最大規模の月探査衛星である。我々は,この計画に共同プロジェクト研究員として参画し,月レーダーサウンダー(LRS)装置のサブ機器として,月周辺の電波環境を計測する電波受信器(Waveform Capture:WFC)を「かぐや」主衛星に搭載した(図1)。WFCで計測した全てのデータを「かぐや」から地上に伝送することは回線容量の制約で不可能なため,WFCは機上で有用なデータを自動選別したり,データを圧縮して地上に伝送する機能を備える。これらの機能は我々が開発した機上のソフトウェアで実現しており,WFCは観測動作を柔軟に変化できる「インテリジェントソフトウェア受信器」として,得られたデータから最大限の科学成果を引き出す能力を有する。
 かぐやの成功を基盤に,我々はさらに,大規模データベースから計算機の力で知識や法則性を発見する手法や,近未来の宇宙探査において編隊飛行する複数の人工衛星が相互に情報交換して自律的に連携観測を行うソフトウェア技術(図2)の研究・開発に取り組んでいる。


(図1)
LRS受信器(中央がWFCデジタル基板)

(図2)
編隊飛行衛星による連携観測技術の研究